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Posted by TI-DA at

保全活動支援付き「ガラパゴスカレンダー2014」発売中です!

2013年12月02日

【ガラパゴスカレンダー2014を買って、保全を支援しよう!】

JAGAでは、ガラパゴス諸島の保全活動支援付き エコカレンダーの販売を開始しました!
壁掛けで書き込みが出来るタイプのカレンダーです。
収益は保全を支援する活動の資金となります。
是非ご協力ください。
来年一年間、ガラパゴスの写真と共に過ごしましょう♪

ご購入はこちらから。

詳しい仕様や写真などは、以下、またはこちらのページをご覧ください。

★ガラパゴス諸島の【保全活動支援付きエコカレンダー】です。
★1部につき、原価・送料・手数料を除く400円が保全を支援する活動に寄附されます。

【仕様】
A4サイズの壁掛けタイプ(見開きA3)で、スケジュールの書き込みができます。最初の見開きページには「ガラパゴス諸島の基礎情報」として、地図や旅の仕方、旅行のルール、年表なども掲載しています。また、各月のページには、そのページの写真の生物に関する説明が載っています。

【写真】
カレンダーに使われている写真(全28枚)は全て、保全を支援してくださっている方から無償で提供されたものです。うち10枚はアメリカの保全支援団体Galapagos Conservancyが毎年行っている写真コンテストで、1000点以上の応募作品の中から最優秀賞に選ばれた作品です。

【環境配慮のカレンダー】
カレンダーに使われている紙、インク、印刷方法はいずれも、専門家が指導・確認した環境配慮のものを採用しました(FSC認証紙、ノンVOCインキ、グリーンプリンティング。専門家もボランティアです)。

【ガラパゴスの現状】
ガラパゴスは、人間の手の入っていない原生の自然がいまだに残り、生物進化の過程や野生生物の世界を目の前で観察することができる、世界でも稀に見る場所です。ユネスコ世界自然遺産に登録されてから、今年(2013年)で35年。この人類の遺産を守り、後世に伝えるために、現地では研究者やエクアドル政府、自治体やNGOなどによる懸命な保全活動が続けられています。発展途上国での活動ということもあり、世界中から支援が寄せられていますが、沖縄の3倍以上もある広大な群島の保全は、簡単にはできません。

私たちJAGAは、現地で最も早く活動を始めた国際NGO「チャールズ・ダーウィン財団」を支援しています。財団が運営する「チャールズ・ダーウィン研究所」は、ユネスコとIUCNの協力のもと1964年に建設された研究所で、2014年は、研究所開所50周年という記念の年になります。設立当初も今も、研究所は、「ここは絶対守って欲しい、残して欲しい」という世界中の方からの寄附によって運営されてきましたが、リーマンショック以降、寄附が大きく減ったことから、運営資金が足りず、思うような活動ができていません。ガラパゴス保全に限らず、自然環境の保全には科学の力は不可欠です。この研究所がある限り、この姿勢は崩れることなく、ガラパゴス保全はより適切な方向へと向かうことができます。

是非カレンダーを買って、ダーウィン研究所の活動を応援してください。
現地で保全を行っている方、写真を提供くださった方、エコ仕様の監修をしてくださった方、中の文章を書いてくださった方、たくさんの方の思いが詰まったカレンダーです!
  

Posted by ジョージ・フィンチ at 17:16Comments(0)お知らせ

【ご案内】総会特別企画セミナー

2013年08月27日

☆ぜひご参加ください☆

JAGAでは、8月31日に総会を予定しています。
そして総会に続いて、「総会特別企画」として、下記の通りオープンのセミナーを開催します。
皆さん奮ってご参加ください♪

【日時】2013年8月31日(土曜日) 開場/受付開始:13:00

・第8期通常総会:13:30〜14:30 
※会員の方向けですが、興味のある方はぜひご参加ください。
※年間事業/収支報告・事業計画などを発表します。

・総会特別企画:14:30〜16:30 ※どなたでもご参加できます。

■ネイティブ・ガーデン・プロジェクト成果報告:5年間の軌跡〜プロジェクトが変えた島民の意識〜

■「ガラケー」「ガラパゴス日本」「ガラパゴス化」──大流行“ガラパゴス”は正しい使い方?
 科学者と考える「ガラパゴス化」(清水善和:駒澤大学教授・JAGA副理事長)

■ガラパゴスに初めて足を踏み入れた日本人、朝枝利男氏にせまる
 (伊藤秀三:長崎大学名誉教授・JAGA会長)

【会場】ちよだプラットフォームスクウェア5階会議室506
(東京都千代田区神田錦町3-21、地下鉄:竹橋駅(東西線)3b出口徒歩2分、
神保町駅(三田線・新宿線・半蔵門線)A9出口徒歩7分、他)
参照:http://yamori.jp/access/

参加はもちろん無料で、どなたでもご参加できます。
JAGAへの入会やガラパゴスの保全支援に興味ある方は、総会にも是非ご出席ください(議決権はないので傍聴だけになります)。
皆さんのご参加をお待ちしています!

※参加を希望される方は、info@j-galapagos.orgまで、ご連絡ください。  

Posted by ジョージ・フィンチ at 14:07Comments(0)お知らせ

絵本「ガラパゴス」好評発売中です♪

2013年08月05日


当会では、最新ニュースをFacebookページで発信しています。
こちら→https://www.facebook.com/jagalapagos
Facebookにアカウントをお持ちでなくても見られますので、是非一度ご訪問ください。

さて、6月の終わりに、講談社から「ガラパゴス」という絵本が出版されました。

2012年にアメリカで出版された絵本「Island~A Story of the Galapagos」という本の日本語版で、当会では、日本語版制作にあたり、監修や巻頭巻末の図鑑や地図などの日本語訳にご協力をしました。

福岡伸一先生(青山学院大学教授)の芸術的な翻訳と、著者の素晴らしい絵で、ガラパゴスの魅力が十分伝わる、とても素敵な絵本です。
子どもだけでなく、大人でも楽しめ、ガラパゴス、そして自然について知ることが出来る絵本です。

出版社の担当の方からは、予想以上に注文が来ているということで、好評のようです♪
書店で見かけたら、是非手にとってみてください!
  

Posted by ジョージ・フィンチ at 14:32Comments(0)お知らせ

【お知らせ】体験学習ツアー最終説明会開催

2013年05月26日


当会の企画した今夏の「ガラパゴス体験学習ツアー」。
詳細が以下のリンク先にあります。
http://www.galapagos.jp/?p=6052

今年のツアーほど、お薦めしたい内容のものはないのですが、例年より値段が高いからか(コストパフォーマンスは高い!)、参加者の集まりがよくありません。
最高のツアー、是非ご一緒しましょう。

このツアーの説明会を、以下のように行います。

5月31日(金)14:00〜(13:30受付開始)
場所:ちよだプラットフォームスクウェア(本館)会議室 501
(東京都千代田区神田錦町3‐21) 最寄り駅:竹橋

下のリンクに地図やアクセス方法も掲載してありますので、詳細情報・参加申込みを含め、ご覧ください。
皆さまのご参加、お待ちしています♪♪

http://kokucheese.com/event/index/90783/

JAGA事務局  

Posted by ジョージ・フィンチ at 18:23Comments(0)お知らせ

【論】「ガラパゴス化」は比喩として不適切

2013年04月17日

当会が保全の支援をしている「進化の実験室」、ガラパゴス諸島。
日本では、「ガラパゴス化」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。最近ではこの言葉も市民権を得て、「ガラケー」や「脱ガラパゴス」などと一般的に使われるようにもなりました。以下の文は、3年ほど前に当会理事(自然科学専門の大学教授)がこの「ガラパゴス」の使い方について(まじめに!)書いたものです。本物のガラパゴスを愛し、「ガラパゴス化」という使い方にモヤモヤを感じている方、すっきりしちゃってください(^_^)/。

JAGAのFacebookページより
====
「ガラパゴス化」は比喩として不適切

最近、「ガラパゴス化」という言葉をよく目にするようになった。日本の中だけでしか通用しない独自の技術や日本の市場だけを相手にする閉鎖的なマーケティング手法(例えば従来のケータイ分野)を、閉鎖生態系の中で独自の進化をとげたガラパゴス諸島の生物世界になぞらえて、キャッチコピー的に表す言葉として使われる。「脱ガラパゴス化」とも言われるように、「ガラパゴス化」は克服すべき状態として否定的に用いられるのがふつうである。ただし、本稿では「ガラパゴス化」の状態がよいのか悪いのか、その内容の是非は問わない。そうした状態を「ガラパゴス」になぞらえる用法の妥当性を問うものである。

さて、「ガラパゴス」はいうまでもなく、1835年に若き日のチャールズ・ダーウィンが訪れ、後の進化論を発想するきっかけになったとされるガラパゴス諸島のことである。その意味で「ガラパゴス」という言葉は、まず、生物学的な観点から理解する必要がある。生物学の立場からすると、大陸から孤立したガラパゴスにおいて独自の進化が進み、独特の生物世界が形成されたことはたいへん価値のあることである。最近重要性が叫ばれる生物多様性からみても、こうした地域ごとの独自性が集まって地球全体の多様性が維持されるのであり、ガラパゴスは地域の独自性を代表するシンボル的な存在であるともいえる。1978年にガラパゴスが世界自然遺産第1号に登録されたのもそうした価値が認められてのことである。このように生物学の立場からは、ガラパゴスの独自の生物世界は皆で守るべき貴重な存在であるし、そのことは世界の共通認識になっている。「ガラパゴス」は大きなプラスの評価をともなう言葉として受け取られてきたのである。

次に、「ガラパゴス化」の用法を考えてみよう。たしかに、“閉じた日本の中で独自の進化を続ける技術やビジネスのあり方”を“閉じた島の中で独自の進化を続ける生物たちの姿”に例えることは、表面的にはおかしくない。しかし、前述のように、例えの元になる生物学分野での「ガラパゴス」は大きなプラスの評価を伴ったものであり、それを逆にマイナスに評価されるものとして例えに用いるのは用法としておかしい。生物学的な本来のガラパゴスの価値を十分理解した上での例え方であるとはいえない。例えば、「鎖国状態の江戸時代には日本独自の伝統文化が花開いた」ことを「日本は江戸時代にガラパゴス化した」というのなら筋が通っている。おそらく「脱ガラパゴス化」で表現したいことは、「井の中の蛙になるな」、「島国根性を捨てよ」ということであろう。そうならば日本語でそういえばよいのであって、わざわざ不適切な比喩であるガラパゴスを引き合いに出す必要はないのである。(了)  

Posted by ジョージ・フィンチ at 15:38Comments(0)

【最新ニュース】ジョージの遺体、ニューヨークではく製に

2013年03月12日

【ジョージの遺体、ニューヨークへ】
3月11日、ジョージの遺体がニューヨークへ旅立ちました。昨年6月に死んでから、解剖後に国立公園管理局の冷凍庫(-50℃)で保存されていたジョージ。ニューヨークのアメリカ自然史博物館ではく製にされるため、昨日出発しました。保存状態をよくするため、厳重な梱包と温度管理のもと(特に経由地のグアヤキルは熱帯気候で、特別の業者が-12℃で管理するそう)、18時間かけてニューヨークに運ばれるそうです。

アメリカ自然史博物館では、腐敗処理後、はく製にするそうで、8〜9ヶ月後、ガラパゴスに戻ってくる予定だそうです。そして、ジョージが死ぬまで生活していた場所にインタープリテーションセンターを建設して、展示されるということです。
亡くなってまでも見世物にさせてしまうのは、ちょっと気の毒な気もしますが、現場の、「ジョージの教訓を忘れない」という強い思いもあるのでしょうね。

写真はこちらから。

  

Posted by ジョージ・フィンチ at 10:19Comments(0)最新ニュース

【発表!】ガラパゴス体験学習ツアー2013夏

2013年03月04日

さて、お待たせしました。
いよいよ今夏のJAGA企画「ガラパゴス体験学習ツアー」を発表します!

今年は、ツアーに、JAGA理事長の樋口広芳(東京大学名誉教授・現慶応大学特任教授)が同行します。樋口教授は、鳥の渡り行動やカラスの生態研究などを行う鳥類学者で、過去には日本鳥学会会長、日本野鳥の会研究センター所長なども務めています。

また、D.ラック著『ダーウィンフィンチ』や、ピュリッツァー賞を受賞したジョナサン・ワイナー著『フィンチの嘴』の訳者でもあり、自身がガラパゴス アホウドリの渡りを調査研究し、GPSを使って3500kmもの飛行をしていたことを明らかにしました。野鳥の楽園といわれるガラパゴス。これ以上の旅先案内人はいません。

今年のツアーは、クルーズ3泊4日に、島のホテル滞在4泊5日をつけた、全行程11日間の贅沢なツアーです。しかもこれ以上引けないところまで料金を低く設定しました。(JAGAに中間マージンなどは入りませんが、いつも支援頂いているJAGA会員の方のために、会員割引(-15,000円)を設定しました。)

また、樋口理事長の他に、通訳兼コーディネーターとしてガラパゴスへの渡航歴30回以上の日本人スタッフも同行します。スペイン語、英語ができなくても心配いりません。

詳細は、以下のリンクをご覧下さい。
http://www.galapagos.jp/?p=6052

日程:2013年8月19日(月)〜29日(木)11日間
見学する主な島:サンクリストバル島、エスパニョラ島、サンタクルス島、サウスプラサ島、イサベラ島。
費用:647,000〜713,000円(燃油サーチャージ別)

以下のPDFファイルもどうぞ!「観察できる動物たち」も載っています♪
http://www.galapagos.jp/pdf/2013JAGA_TourPamphlet.pdf

当会では、このようなお知らせを、Facebookで配信しています。
Facebookにアカウントをお持ちの方、是非、以下にアクセスして、「いいね!」をポチッと^^。
http://www.facebook.com/jagalapagos  

Posted by ジョージ・フィンチ at 14:45Comments(0)お知らせ

【最新ニュース】ピンタ島亜種、復活するか──

2012年11月19日


【ピンタ島ゾウガメ、イサベラ島に】
6月に亡くなったロンサムジョージ。ピンタ島亜種最後のゾウガメと言われていましたが、海を隔てた隣の島イサベラ島で、17頭の、ピンタゾウガメの遺伝子をもつ個体がいることが判明しました。イエール大学の研究者がBiological Conservationという科学誌で明らかにしました。

研究者らは、2008年にイサベラ島ウォルフ火山で採取した約1600頭のゾウガメの血液サンプルを解析し、博物館のピンタゾウガメやジョージの遺伝子と比較した結果、少なくとも片方の親がピンタ島亜種のゾウガメが17頭いた、ということです。中でも、15才未満の若い個体が5頭見つかったそうです。この島には、現在およそ8000頭のゾウガメがいるとされており、更なるジョージの「親戚」の発見が期待される他、ピンタ島亜種「純血」個体も、生息している可能性が高い、としています。

イサベラ島ウォルフ火山周辺の海では、1800年代頃に、ゾウガメを大量に捕獲した海賊船や捕鯨船が、積み過ぎたゾウガメを海に捨てていたことが、文献に残っています。今年1月、170年以上前に絶滅したとされていたフロレアナ島のゾウガメが、この火山周辺で生き残っている可能性を、同じ研究者のグループが発表。

■絶滅ゾウガメ、復活の可能性 2012年01月13日


研究者らは今後も調査を続けるとしており、絶滅してしまったジョージの亜種が復活するかもしれない、と期待が高まっています。

ジョージは救うことができませんでしたが、ピンタ島亜種が生き残っている可能性があるのなら、JAGAとしても全力で復活を支援したいと思います!

当会Facebookページより。  

Posted by ジョージ・フィンチ at 17:43Comments(0)最新ニュース

【お知らせ】NHK「ワイルドライフ」進化の島ガラパゴス

2012年11月05日

NHK-BSプレミアム。
ガラパゴスが好きな方必見です。録画もお忘れなく!

2012年11月12日(月)20:00-21:00
(再放送は11月19日(月)午前8:00-)

NHK BSプレミアム「ワイルドライフ」110
「進化の島 ガラパゴス」
ウミイグアナ 〜豊かな海に泳ぎ出せ〜


今回はガラパゴスの動物の中でも特に「ウミイグアナ」をテーマに番組が作られています。JAGAでは、取材前から現在まで、様々な情報を提供させていただきました。(放送が終わったら、その情報について一部ご紹介します!)

ウミイグアナは、ガラパゴスの固有種(固有属)で、世界で唯一海に潜って泳ぐことができるイグアナです。諸島には推計で70万頭いると言われていて、どこに行っても見ることができるのですが、ガラパゴス以外の場所にはいない、見事にガラパゴスの環境に適応した動物です。

そんなウミイグアナの生態を紹介するNHKハイビジョンの番組(ガラパゴス全体の映像・情報も盛りだくさんのはずです!)。ガラパゴスファンのみならず、自然が大好きな方、いつかガラパゴスに行ってみたいと思っている方、是非ご覧下さい♪♪

当会のfacebookページより。
  

Posted by ジョージ・フィンチ at 10:57Comments(0)お知らせ

【最新ニュース】絶滅まで残り14頭、保全の成果は──

2012年10月18日

※当会Facebookページから転載

ガラパゴスの保全の歴史50年の成果は──

ガラパゴス、エスパニョラ島固有のゾウガメは、ガラパゴスの保全が始まった1960年代に、メス12頭、オス2頭のみが発見され、野生化ヤギが増えていた同島での繁殖を諦め、人工繁殖のため、サンタクルス島のダーウィン研究所に連れてこられて、飼育繁殖が始まりました。

この14頭と、後でアメリカで見つかったオス1頭を加えた15頭で行われてきた人工繁殖ですが、1975年に初めて野生に17頭の子ガメが放たれ、現在までに1700頭以上を自然に返し、自然での繁殖も確認されています。

今回出た論文。
Recovery of a nearly extinct Galápagos tortoise despite minimal genetic variation
(Evolutionary Applications)


1994年時点では、人工繁殖で自然に返されたカメ同士の子の割合は0だったのが、2003年では3%に、2007年では25%にまで上がったことを報告しています。繁殖の始めが15頭という少なさ。これは遺伝的多様性が低い状態で、これらの子供同士が繁殖をすると('兄弟'や'従姉妹'との繁殖の割合が高い)、繁殖率や生存率が低くなる可能性も考えられていました。しかし今回、自然繁殖下での個体数が急速に増加していることが分かり、50年に渡るゾウガメ保護増殖プログラムが、成功したことが証明される形になりました。
※今回の論文では、15頭のうちの、どのオスがどのメスと繁殖し、どれだけ子孫を残したのかが報告されています。すごいです!
ゾウガメだけでなく、世界中の絶滅に瀕した動物の人工繁殖についても参考になる結果です。

また放ったカメの大きさ(ひいては歳)毎の成長率や死亡率に大差のないことも分かり、繁殖プログラムがイレギュラーでもこの種の保全が成功していることも分かりました。
詳細は論文(上のリンク)をPDFでダウンロードしてご覧ください。

人工繁殖のゾウガメは、孵化後4〜5年を飼育されて育ち、その後自然に放たれます。
ガラパゴスでは、ゾウガメ14亜種のうち、4亜種が絶滅。残りの10亜種のうち、8亜種の繁殖プログラムが行われており、プログラム開始から現在までに自然に放たれたゾウガメは5000頭を超えました。最初に自然に放たれたのが1970年代。そしてゾウガメが繁殖年齢に達するのは30才くらいとされており、息の長い保全がようやく成果を残した形となりました。
過去、数十万頭ものゾウガメが人間の手により殺されました。壊すのは一瞬ですが、それを元に戻すことの大変さをうかがわせるプログラムです。
当会でも、ダーウィン研究所の保全事業への支援を継続して行っていきたいと思います。  

Posted by ジョージ・フィンチ at 18:26Comments(0)最新ニュース

【最新ニュース】空港で見つかったイグアナ4頭、自然へ

2012年10月04日


【最新ニュース】空港で見つかったイグアナ4頭、自然へ

7月に、ドイツの男性観光客のスーツケースから、衣類にくるまれた4頭のリクイグアナが発見されて発覚した「イグアナ密輸事件」。

10月2日の朝、ガラパゴス国立公園局は、これら4頭を野生に返した、と発表しました。4頭のリクイグアナは、事件以降、サンタクルス島の「ゾウガメ保護繁殖センター」で飼育されていました。この間、4頭のDNAが調べられ、4頭ともバルトラ島のリクイグアナであることが判明。この島へ返されました。
逮捕されたドイツ人男性は、フィジーで前科もあったため、ガラパゴスの裁判所により保釈要求が拒否され、拘留。釈放されたというニュースはまだありません。

http://www.facebook.com/jagalapagos/posts/428966223826174?notif_t=like より。  

Posted by ジョージ・フィンチ at 12:23Comments(0)最新ニュース

【お知らせ】西東京市で講演会があります

2012年10月04日


小学生から大人まで楽しめる内容です。
是非お誘い合わせの上、ご来場ください。

■ 講演会のご案内
「ガラパゴス諸島ってどんなところ?」
〜世界遺産第1号、ガラパゴス諸島を楽しく知る講座〜

今週末、西東京市の柳沢公民館(西武柳沢駅すぐ)にて講演をさせていただきます。
参加申込み不要、入場無料です。
小学校高学年から大人まで楽しめる内容です。
皆さまのお越しを、お待ちしています!!

日時:10月6日(土)13:30〜15:30
場所:柳沢公民館 ★入場無料

Ⅰ 動画で学ぶ ガラパゴス諸島の魅力
 ダーウィンに進化論着想のきっかけを与えたといわれるガラパゴス諸島の魅力を、DVDを観ながら学ぼう!

Ⅱ 写真と解説で学ぶ ガラパゴスのふしぎ
 なぜガラパゴスにはふしぎな生物がたくさんいるの?ゾウガメやイグアナはどうやって海を渡ったの?色々な「ふしぎ」を学ぼう!

Ⅲ クイズで学ぶ、ガラパゴスの保全と持続可能な開発
 世界の保全先進地、ガラパゴス諸島で行われている保全と「持続可能な開発」への挑戦を、クイズで学ぼう!

■講師:波形克則(NPO法人日本ガラパゴスの会理事)
    奥野玉紀(同理事・事務局長)

主催:西東京市環境サポーター・はちどりの会

facebook: http://www.facebook.com/jagalapagos/posts/495627520455548?notif_t=like から。  

Posted by ジョージ・フィンチ at 12:17Comments(0)お知らせ

【お知らせ】最新ニュースのfacebook配信

2012年08月23日

【お知らせ】最新ニュースのfacebookとtwitter配信

当会では、ガラパゴスの最新ニュースや当会からのお知らせを、facebookにてお送りしています。
facebookでは、当会の支援先である「チャールズ・ダーウィン財団」や「ガラパゴス国立公園管理局」、姉妹団体のアメリカ「ガラパゴス・コンサーバンシー」、イギリス「ガラパゴス・コンサベーション・トラスト」などの現地からのニュースを、シェアしたり、要訳して記事を掲載したり、またガラパゴス旅行記などのブログをシェアするなどして、facebookに掲載していますので、ガラパゴスの情報を手軽に得ることができます。
是非以下のページを訪れ、「いいね!」をしてください♪

当会のfacebookページ
http://www.facebook.com/jagalapagos

なお、上記ページは当会のtwitter(@j_galapagos)と連携しています。
facebookを更新したときには、twitter上でツイートが表示されます。
併せてご利用ください。

(JAGA事務局)
  

Posted by ジョージ・フィンチ at 10:50Comments(0)お知らせ

【寄附】ジョージの死

2012年06月26日


2012年6月24日、ガラパゴスゾウガメ、ピンタ島亜種の最後の一頭、「ロンサム・ジョージ」が死にました。
ガラパゴスゾウガメは、現在15亜種に分類(亜種を「種」、また15亜種を14亜種、とする専門家もいます)されており、うち4亜種が絶滅、11亜種が諸島に生息していましたが、ジョージの死で、5亜種が絶滅、10亜種が生息、となりました。

1959年、チャールズ・ダーウィン財団が設立され、諸島で保全活動が始まった時、真っ先に保護の対象となったのが、ゾウガメでした。数百年に渡り、海賊船や捕鯨船の船員がゾウガメを捕獲して食料としたり、人間が放したヤギが野生化してゾウガメの食料を奪ったりして、数十万頭が姿を消したと言われていました。当時、最も絶滅に近いとされていたのが、ピンソン島亜種とエスパニョラ島亜種でした。特にエスパニョラ島亜種は、生き残りが14頭だけで、すぐにチャールズ・ダーウィン研究所に運ばれ、人工繁殖が始まりました。

そして1970年、人工孵化および飼育された5才のゾウガメが、初めて野に放たれ、ゾウガメ繁殖・野生復帰プログラムが本格的に始まりました。ジョージが見つかったのは、そんな矢先の出来事でした。ピンタ島にはもうゾウガメはいない、とされていたため、ジョージを見つけたのは、貝の専門家として調査に訪れた生物学者でした。しかもその重要性に気が付かず、翌年3月まで誰にも知らせることがなかったほどでした。

今年6月、ガラパゴス国立公園は、エスパニョラ島に放たれたゾウガメの総数が、1700頭に至った、と発表しました。14頭まで減ってしまったこの亜種は、絶滅の危機を乗り越え、自然繁殖まで行っているということです。また、ピンソン島亜種は、最新の調査から、推定生息数は500頭を超えています。しかし残念ながら、ジョージのピンタ島亜種は、絶滅してしまいました。時既に遅し。

私たち日本ガラパゴスの会(JAGA)は毎年、サンタクルス島を拠点に今も保全活動を続けているチャールズ・ダーウィン財団(研究所)に支援を行い、保全活動に協力しています。
(今年度は現在までに、2,710,013円(約33,000ドル)を支援)

今回、ジョージの死を受けて、現在も諸島の4つの島で行われているゾウガメ繁殖・野生復帰プログラムに対する寄附を募ります。
集まった寄附は、手数料を除く全額、今夏予定している「ガラパゴス体験学習ツアー」に同行するJAGAの理事が現地に直接持参し、渡します。

送金先:
【銀行】
三井住友銀行 渋谷駅前支店
口座名 特定非営利活動法人日本ガラパゴスの会
※ネット振込では、「トクヒ)ニッポンガラパゴスノカイ」
口座番号 3719220

【ゆうちょ銀行】
加入者名:日本ガラパゴスの会
口座番号:00160-3-704627
(支店名 〇一九)

ゆうちょ銀行への払込は、通信欄に「ジョージ」または「ゾウガメ」などはっきりとご記入ください。
上記銀行口座は、臨時公開口座ですので、この口座に振り込まれたものは、全てゾウガメ繁殖プログラムへの寄附とします。

寄付金の総額等のその後の情報は、このブログで追って公表いたします。
不明な点は、JAGA事務局までお問い合わせください。
http://www.j-galapagos.org/contact/

(JAGA事務局長 奥野玉紀)  

Posted by ジョージ・フィンチ at 16:12Comments(1)お知らせ

【最新ニュース】ジョージ、死す

2012年06月25日

ガラパゴス国立公園は、今朝、ガラパゴスゾウガメ・ピンタ島亜種最後の生き残りとして飼育されていた「ロンサム・ジョージ」が死んだ、と発表しました。飼育場の中で動かなくなっているのを、飼育員が見つけたということです。

ガラパゴス国立公園プレスリリース
http://www.galapagospark.org/boletin.php?noticia=628

ジョージは1971年12月、既にゾウガメは絶滅してしまったと思われていたピンタ島で発見され、1972年1月にサンタクルス島に移され、飼育が始まりました。当時既に成体(少なくとも30才以上)だったため、死亡時80才〜100才だったのでは、と推定されています。

ガラパゴス諸島には、16世紀頃から海賊船、18世紀頃からは捕鯨船が立ち寄り、ゾウガメを数百頭単位で積み込み、船員の食料としていました。は虫類であるゾウガメは、餌や水を与えなくても1年近く生きられたため、長い航海の貴重なタンパク源となったのです。この間、諸島から持ち出されたゾウガメは少なくとも20万頭に及ぶとされています。

くわえて、ジョージの故郷、ピンタ島では、船員が放したヤギが野生化し、ゾウガメの食料となる植物を食べてしまったことも絶滅に拍車をかけました。また比較的平坦な島で、ゾウガメが捕獲されやすかったことも不運でした。

これまで、ピンタ島亜種の完全絶滅を避けるため、ジョージの子孫を残す試みがいくつか行われてきました。1993年からは地理的、形態的に最も近いとされたイサベラ島ウォルフ火山亜種のメスガメ2頭と共に飼育場に入れられ、2008年にはそのメスガメが産卵(その後数回に渡り産卵するも孵化せず)、2011年には、遺伝子解析から最もジョージの亜種に近いとされたエスパニョラ島亜種に相方を交代し、繁殖が試みられてきました。

一方、独自の生態系が壊れてしまったピンタ島では、野生化ヤギの駆除が終わり、植生が回復を始めたため、ゾウガメの再導入が始まりました(「プロジェクト・ピンタ」)。これが成功すれば、ジョージを故郷に戻すことも検討される予定でした。

しかし残念ながら、2012年6月24日、地球上からガラパゴスゾウガメピンタ島亜種は、姿を消してしまいました。
私たちはこれまでジョージから多くのことを学びました。その一生をもって「先生」となってくれたジョージに感謝し、波瀾万丈の人生(亀生?)を考えると、今は安らかに眠って欲しいと願いたいと思います。RIP!

これまでのジョージ関連記事(主なもの)
2008/07/23 【最新ニュース】ロンサム・ジョージの子供
2008/09/12 【最新ニュース】ジョージの相方、3度目の産卵
2008/12/08 【最新ニュース】ロンサム・ジョージの子供、孵化せず

2009/07/22 【最新ニュース】ジョージの卵、再び!
2010/05/14 【最新ニュース】ジョージの故郷へゾウガメ再導入!
2011/01/23 【最新ニュース】ロンサム・ジョージの相方、交代

(JAGA事務局・奥野)  

Posted by ジョージ・フィンチ at 12:12Comments(0)最新ニュース

【お知らせ】ガラパゴス体験学習ツアー参加者募集中

2012年06月19日

JAGAでは、ガラパゴス諸島の自然の魅力や諸島に関する科学的知見、諸島の保全への取り組みなどを知ってもらい、保全への理解を深めることを目的に、毎年「ガラパゴス体験学習ツアー」を行っています。

このツアーでは、景観や生物観察を行う通常ツアーの行程に加えて、保全の現場に足を運んだり、保全の要となる地域コミュニティに入ったりする機会があるのが特徴です。

今年は初めて、4つの有人島全てに宿泊し、計7つの島に訪れます。それぞれの島の、生態系の違いや、環境への取り組みも見ることができます。人口100人余りの島、沖縄本島より数倍大きな島に2000人足らずが暮らす島などに泊まり、原始的な自然の中での暮らしを体験できます。

◎ 期間 2012年8月19日~8月30日

詳細は以下のURLを参照して下さい。
http://www.j-galapagos.org/activities/tour/2012.html

既に応募者が、最低催行人数に達しているため、催行が決定しています。
参加人数が多いほど、旅費が安くなるシステムを採用しているため、実施まで2ヶ月を切っていますが、まだまだ参加者を募集します。

当会で中間マージン等はとっておりませんので、通常の同様ツアーよりも割安の価格で企画していますが、当会の活動にご協力いただくために、参加は当会会員限定とさせて頂いています。
会員でない方は、大変お手数ですが、ご入会の上(年会費5000円)、お申し込みください。

皆さんの参加を、お待ちしています。  

Posted by ジョージ・フィンチ at 00:36Comments(0)お知らせ

【最新ニュース】絶滅ゾウガメ、復活の可能性

2012年01月13日

ガラパゴス国立公園は、1月9日、最新の遺伝子研究で、150年以上前に絶滅したフロレアナ島亜種のゾウガメが、イサベラ島に生息している可能性があることが分かった、と発表しました。
BOLETÍN DE PRENSA PR.RPU. P001.R01- 09/01/2012 - No. 006

過去の関連ニュース
絶滅ゾウガメの遺伝子を持つ個体発見(2008年09月25日)
絶滅ゾウガメの遺伝子を持つゾウガメ発見(2010年01月16日)

ガラパゴスゾウガメのフロレアナ島亜種は、ダーウィンがこの島を訪れた1835年までは生息していたことが分かっていますが、1850年頃にはこの島では絶滅したとされていました。

2008年に調査に入ったアメリカイェール大学の研究チームは、イサベラ島ウォルフ火山から、全体のおよそ20%にあたる1669頭の血液サンプルを持ち帰り、遺伝子の研究を進めました。上のリンクの通り、フロレアナ島亜種の遺伝子を持つ個体(「ハーフ」や「クオーター」など)がいることはすぐに分かりましたが、今回は、この中の84頭がフロレアナ島亜種(純血)を片方の親に持ち、うち30頭が15歳未満の「こども」であることが分かったということです。

このことから、約7000頭いるとされるウォルフ火山亜種の中に、少なくとも38頭のフロレアナ島純血種が存在すると計算できるということです。理論的には、ゾウガメの人工繁殖には少なくとも20頭の個体が必要ということで、今回の調査研究結果から、今後、絶滅したとされていたフロレアナ島亜種の個体群を完全に復元させることができる可能性が出てきたということです。
元論文
Current Biology:Genetic rediscovery of an ‘extinct’ Galápagos giant tortoise species

現在、ガラパゴス国立公園とチャールズ・ダーウィン財団では、プロジェクト・フロレアナという、フロレアナ島を丸ごと保全しよう、という取り組みを行っています。
【プロジェクト・フロレアナ】
このプロジェクトの最後には、食物連鎖の頂点にいるゾウガメを再導入する計画があり、計画した当初は別の亜種のゾウガメを導入する予定でした。しかしもしかしたら、本物のフロレアナ島ゾウガメが、故郷に帰ることになるかもしれません。

JAGAでは、このプロジェクト・フロレアナを支援しています。
皆さんからのご寄付から、昨年度は1,238,974円の資金援助を行うことができました。
今後も、人間が連れ去ってしまったフロレアナ島のゾウガメが故郷に帰れるよう、支援を続けたいと思っています。
(JAGA事務局奥野)  

Posted by ジョージ・フィンチ at 01:14Comments(2)最新ニュース

【お知らせ】古見きゅうさん写真展

2011年08月05日


昨日から始まっている、ガラパゴスの写真展のご案内です。
是非是非足を運んでみてください。

古見きゅう 写真展:「GALAPAGOS」 僕たちが特別ではなくなる場所

2011年8月4日(木)~8月10日(水) キヤノンギャラリー銀座
2011年9月8日(木)~9月20日(火) キヤノンギャラリー福岡
2011年11月10日(木)~11月16日(水) キヤノンギャラリー梅田
詳細はこちら
http://cweb.canon.jp/gallery/archive/furumi-galapagos/

こちらには、ご本人のコメントもあります♪
http://www.scubadive.jp/news/?p=4959

古見きゅうさんのブログ
http://ameblo.jp/nines-photo/

(JAGA事務局・奥野)  

Posted by ジョージ・フィンチ at 11:42Comments(0)お知らせ

【最新ニュース】ガラパゴス津波の影響

2011年03月24日

この度の東北関東大震災において、被災された方に心からお見舞い申し
上げますと共に、亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

日本で起きた地震。17時間後、ガラパゴスにも津波が押し寄せました。
津波が来た状況と被害について、まとめました。

【最新ニュース】ガラパゴス津波の影響

現地時間3月11日正午より、ガラパゴスでは、日本で起きた地震による
津波に対し避難警報が出され、住民や観光客が高地に避難したほか、
国立公園管理局やダーウィン研究所では、「ロンサム・ジョージ」を含む
飼育中のゾウガメを島の中腹のサンタローサという集落に移しました(写真)。

またエクアドル海軍は、全船舶に対して5マイル沖合で津波に対処する
よう、警告しました。

津波は、約1万4千キロ離れた日本から17時間かけ、予想より20分遅い
11日午後6時にサンタクルス島プエルトアヨラに到達しました。

津波は26分の間隔で2波あり、初波は1.5m、引き波は-1m、第二波は
1.77mで、今回の地震では、東太平洋では最大となりました。

当会支援先、チャールズ・ダーウィン研究所では、海洋生物研究棟に被
害が出ました。ポンプ室が破壊され、研究室内では、家具や研究器機が
散乱しました。波は研究所所長公舎の庭先まできましたが、大きな被害
はありませんでした。また当日は停電がありましたが、翌日午前中には
復帰しました。

プエルトアヨラの町中では、メインストリートである「ダーウィン通
り」が浸水してゴミが散乱したほか、海岸沿いの、Scuba Iguana、
Red Mangrove Inn、Banco Pacifico、Hotel Sol y Mar、Police
Station(警察)、Finch Bay Hotel(港の対岸)などの、ホテルや
施設に浸水被害が出ました。ガラパゴス全島で人的被害の報告はあり
ませんでした。

また、自然保護区では、アカデミー湾東部の観光ポイントEl
Garrapateroで、砂浜が少しえぐり取られ、ゴミや木の枝などが散乱
し、後日国立公園管理局とボランティアが清掃を行いました。

サンクリストバル島では、ガラパゴス州の州都プエルト・バケリソ・モ
レノの被害は報告されていません。また同島北岸の自然保護区で、観光
ポイントのIsla Lobos、Manglecito、Puerto Grandeでは、海岸に流れ
着いた幹や枝などの清掃を、国立公園管理局やダーウィン研究所、海軍、
ボランティアが行いました。

(記事まとめ:伊藤秀三・奥野玉紀、情報提供:柴田一輝)

《参照サイト》
ガラパゴス国立公園プレスリリース
http://www.galapagospark.org/boletin.php?noticia=477
http://www.galapagospark.org/boletin.php?noticia=478

チャールズ・ダーウィン財団プレスリリース
http://www.darwinfoundation.org/english/pages/noticias.php?
txtCodiCate=1&txtCodiNoti=88

UNESCO
http://whc.unesco.org/en/news/725

IGTOA
http://www.igtoa.org/galapagos-news/2011/03/urgent-news-alert-tsunami-inflicts-damage-on-the-charles-darwin-research-st

米Galapagos Conservancy
http://www.galapagos.org/2008/index.php?s=Newsroom

英Galapagos Conservation Trust
http://www.savegalapagos.org/news/2011/03/galapagos-counts-cost-of-the-tsunami.shtml
  

Posted by ジョージ・フィンチ at 22:34Comments(0)最新ニュース

【最新ニュース】2010年、17万人がガラパゴスを訪問

2011年03月02日

【最新ニュース】2010年、17万人がガラパゴスを訪問

ガラパゴス国立公園のプレスリリースで、昨年のガラパゴス諸島を
訪問した人数が発表されました。
==

2010年にガラパゴス諸島を訪れた人数は、前年の2009年を6%上
回る、173,296人でした。

国籍では、エクアドル人が36%の61,574人、次いでアメリカ人の
46,093人(27%)、3番目が英国人の9045人(5%)、その他140の
国籍の人々でした。

訪れた観光客のうち、46%の人が、国立公園の許可を得たクルーズ船
でのツアーに参加し、44%の人が島のホテルを利用、7%の人が親類
の宿に泊まりました。

また、諸島訪問者のうち、135,377人がバルトラ島の空港から、
36,839人がサンクリストバル島の空港から、そして139人が
イサベラ島から、それぞれ諸島に入島しています。
残りの941人は、船で入島しました。

PR.RPU. P001.R01- 28/02/2011 - No. 022
(ガラパゴス国立公園2011年2月28日プレスリリースより、一部抜粋)

より詳しい情報は、ガラパゴス国立公園 
comunication@spng.org.ec
または、www.galapagospark.org へ

Para mayor información, escríbanos a: comunicacion@spng.org.ec, o
visite www.galapagospark.org

[JAGA事務局・奥野]  

Posted by ジョージ・フィンチ at 12:30Comments(0)最新ニュース

【最新ニュース】ロンサム・ジョージの相方、交代

2011年01月23日


(写真はエスパニョラ亜種のメスガメを選ぶ職員)

【最新ニュース】ロンサム・ジョージのパートナー、交代
〜遺伝子研究により、エスパニョラ島亜種が最も近縁であることが判明〜

ガラパゴス諸島西部イサベラ島のウォルフ火山亜種のゾウガメ2頭 (♀)は、
1991年から、ピンタ島亜種最後の生き残りのオスガメ、ロンサム・ジョー
ジの繁殖パートナーとして同じ檻に入れられてきましたが、このたび、
2頭のエスパニョラ島亜種のメスガメと代わることになりました。

20年前、ジョージの子孫を残すため、ガラパゴス国立公園局(PNG)は、
ウォルフ火山から2頭のメスガメ106号と107号を連れてきて、ジョージ
の檻に入れました。この決定は当時のハ虫類研究者の助言に従ったもの
でした。当時はまだガラパゴスゾウガメの遺伝子研究はなされてなく、
ジョージ(ピンタ島亜種)に形態的に最も近いとされたウォルフ火山亜種が
選ばれたのでした。

しかし最近、エール大学の研究者らによるガラパゴスゾウガメの遺伝子
研究が終了。研究結果から、ウォルフ火山亜種は形態的には似ているも
の、同じ檻に入れられていた106号と107号は純血ではなく交雑種である
ことが判明し、ジョージのパートナーとして最も適した個体ではないこと
が分かりました。

また研究では、遺伝的にピンタ島亜種(ジョージ)と最も近縁であるの
はエスパニョラ島亜種であることが分かり、より相性が良く、ピンタ島
亜種のDNAを持つ子孫を残すためにより繁殖の可能性が高い同種が、
パートナーとして選ばれました。

これまで20年間ジョージと檻を共にした106号と107号は、ウォルフ
火山亜種とフロレアナ島亜種の交雑種(ハイブリッド)であることが
分かりました。フロレアナ島亜種は1世紀以上前にフロレアナ島から
消えた「絶滅種」とされてきたため、106号と107号は、同様に
フロレアナ島の交雑種と判明した7頭のゾウガメと共に、特別な檻に
入れられることになりました。

エスパニョラ島亜種のメスガメ2頭、7号と13号は、エスパニョラ島
ゾウガメ繁殖プログラムが始まって以来、ずっと飼育されたきた個体
です(エスパニョラ島のゾウガメは、一時期14頭まで減ってしまい、
1960年代から繁殖プロジェクトが行われてきた・訳者注)。現在既に
ジョージと共に飼育されており、この繁殖シーズンにジョージの子孫を
残すことが出来るのでは、期待されています。

繁殖期は今始まったばかりで、営巣期は6月後半に始まります。 ただし、
檻に入れられたメスガメが、これまで同じ檻に入っていたエスパニョラ島
亜種のオスガメとの卵を産むことも考えられるため、誕生する子供の
DNA検査も慎重にしなければなりません。

ロンサム・ジョージは、世界でたった1頭の、ガラパゴスゾウガメ・ピンタ島
亜種で、サンタクルス島の国立公園内(ダーウィン研究所施設内)の
「ファウスト・ジェレナ繁殖/飼育センター」で飼育されています。

PR.RPU. P001.R01- 20/01/2011 - No. 004
(ガラパゴス国立公園2011年1月20日プレスリリースより)


〔訳・奥野玉紀〕

関連記事
ジョージの故郷へゾウガメ再導入!2010年05月14日
http://galanews.ti-da.net/e2738317.html

絶滅ゾウガメの遺伝子を持つゾウガメ発見 2010年01月16日
http://galanews.ti-da.net/e2661161.html

ジョージの卵、孵化せず 2009年12月12日
http://galanews.ti-da.net/e2636622.html
  

Posted by ジョージ・フィンチ at 22:46Comments(0)最新ニュース

【最新ニュース】ガラパゴスペンギンとコバネウ生息数調査

2011年01月17日

今年も明けて半月以上経ちましたが、本年もどうぞよろしくお願いします。

昨年11月に出された国立公園からのプレスリリースをお伝えします。
ペンギンとコバネウは、ガラパゴスの動物の中でも、生息範囲が限ら
れ、生息数も少ないことから、最も見られる機会が少ない動物の中の
2種です。
>この2種を是非見たい!という方、旅程にイサベラ島とフェルナン
ディナ島が入っていることを確認してくださいね。

【ガラパゴス国立公園ニュース】
ペンギンとコバネウの生息数調査〜生息数は安定〜

ガラパゴス国立公園局(PNG)は、フェルナンディナ島とイサベラ
島で、8日間に渡るガラパゴスペンギンとガラパゴスコバネウの
生息数の部分調査を行いました。これら2種の生息数の安定性を
確かめるためです。全数調査は5年毎、あるいは強いエルニーニョ
現象が発生した年に行われていますが、部分的な調査は毎年行わ
れています。

全数調査では、諸島内の10地域が対象となる一方で、今回の調査
では、この10年間の観察を元に、最もこの2種が観察された以下
4つの地域を対象とします。

・フェルナンディナ島、エスピノサ岬Punta Espinoza〜ダグラス
岬Cape Douglas…島の北側
・フェルナンディナ島、マングローブ岬Punta Mangrove〜エスピ
ノサ岬…島の東側(イサベラ島寄り)
・イサベラ島、バークレイ岬Cape Berkeley〜アルベルマレ岬
Punta Albermarle…島の北側
・イサベラ島、エセックス岬Punta Essex〜モレノ岬Punta
Moreno…島の南西側

調査員(パークレンジャー)は小さな船でこれら地点の岸に近付き、双
眼鏡を使って各個体を記録します。可能であれば上陸して観察すること
もあります。

ペンギンとコバネウが見られた場所では、決まった時間に、海洋・大気
のデータ(海水温、気温、海水の透明度、空の雲量)も取りました。

今回、計721羽のガラパゴスペンギン(Spheniscus)と、
922羽のガラパゴスコバネウ(Nannopterum harrisi)が確認され、
これら2種の個体群サイズが維持されていることが分かりました。

今回の調査では、国立公園およびダーウィン研究所の職員は、63
羽のペンギンと39羽のコバネウに、今後の調査のためにマイクロ
チップのタグを付けました。

今回のような生息数調査は1961年から行われています。両種とも
諸島の固有種で、主にイサベラ島およびフェルナンディナ島の周囲に生
息しています。

ペンギンは、個体群サイズが小さく、諸島の中でも分布が非常に限られ
ており、かつ繁殖・育雛のため24℃以下の気温を必要とすること
から、また、コバネウは、飛行能力がなく、卵の受精率が低いことか
ら、両種とも非常に脆弱で不安定な存在です。

PR.RPU. P001.R01- 22/11/2010 - No. 102
(ガラパゴス国立公園2010年11月22日プレスリリースより)




今年ガラパゴスは、ラニーニャ現象の影響で、水温・気温共に例年より
低めの状態が続きました。
これら2種の鳥は、冷たい環境、そして海底からの冷たい海水に伴って
水面に上がってくる魚介類を好むため、ラニーニャ時は「幸せ」な環境で
生息できます。逆にエルニーニョが発生すると気温水温が上がり、個体数は
激減、絶滅も危惧されます。
(訳・文:奥野玉紀)

関連記事
ペンギンとコバネウの生息数 2007年11月18日
http://galanews.ti-da.net/e1838275.html
  

Posted by ジョージ・フィンチ at 21:26Comments(0)最新ニュース

【保全ニュース】電池回収キャンペーン成功裏に終了

2010年11月17日


今日は、ガラパゴス地元コミュニティの話題からお伝えします。
離島であり、貴重な生態系を有するガラパゴスにとって、ゴミ処理は大
きな課題です。
これに対して、地元の高校生達が一役買ったニュースです。
彼らの活動は、単に「環境保全」に貢献するだけでなく、ガラパゴスの
未来を担う人材を育成する「環境教育」の側面もあり、有効かつ有意義
な活動です。

ソース元、および事業の主催は、当会の支援先機関、チャールズ・ダー
ウィン財団(CDF)です。

----

まずは、少し前(6月9日)のCDFプレスリリースより。

電池回収キャンペーン第一弾終了。

世界環境デーを記念して、6月4日、サンタクルス市、チャールズ・
ダーウィン財団(CDF)、ガラパゴス財団共催の使用済み電池・
バッテリー回収キャンペーン第1弾が盛り上がりのうちに終了しました。

このキャンペーンの目的は、リサイクル工程に持ち込む前の、地域や
学生のコミュニティにおける電池やバッテリーの青色ゴミ箱(リサイ
クルゴミ用)への適切な分別の普及・促進です。

キャンペーンには島内の学校5校が参加し、約2,500人の学生が単3、
単4形電池、時計の電池等を収集。総計で23,000個の電池が集まりました。

最も多く集めた1位の公立ガラパゴス校はUS1,500ドル、 2位のローマ・
リンダ校はUS1,000ドル、3位のサン・フランシスコ校はUS500ドルの
賞金を獲得しました。

賞金は現金ではなく、学校の必要に応じてガラパゴス諸島の持続可能性
の基準に沿った機材や必需品が授与されます。
キャンペーンによって収集されたすべての電池は、環境基準に基づいた
処理のために本土へ送られます。
----

そして、9月7日の同じくCDFプレスリリース(一部抜粋)です。
----

『電池回収キャンペーンの受賞校が賞品授与』

サンタ・クルス市役所の公会堂にて、市長及びCDF技術支援統括同席の
もと、電池回収キャンペーンの第1位から第3位への賞品授与が行われました。

第1位に輝いたガラパゴス中・高校はUS$1,500相当の建築資材を受取り、
これらは学校のトイレの衛生改善に充てられるということです。

第2位のローマ・リンダ中・高校は賞品として、US$1,00相当の化学実験
器具を受け取り、第3位のサン・フランシスコ中・高校は、US$500相当を
コンピュータ室の充実に充てました。

特筆すべきは、これらの賞金が全てガラパゴス諸島の持続可能性を目的に
教育施設の充当に使用されたということです。

CDFでは、今後予定されているサンタ・クルス市役所とのキャンペーン第
2段階にも協力する予定です。
----
以上、諸島の総面積の約3%にあたる「居住区」内での環境活動につい
てのニュースでした。
(翻訳:柴田一輝、写真は活動に参加した高校生ら(C)CDF)

[JAGA事務局]
  

Posted by ジョージ・フィンチ at 06:48Comments(0)最新ニュース

【お知らせ】「ガラパゴスのふしぎ」が現地に並びました

2010年11月11日


当会役員ら13人が執筆し、今年3月に出版された新書本

「ガラパゴスのふしぎ」(ソフトバンククリエイティブ)

が、当会の支援先機関「チャールズ・ダーウィン研究所」(サンタクル
ス島)の売店に並びました!

当会が毎年夏に行っている「体験学習ツアー」の際に、同行した当会役
員が持参し、研究所に寄附したものです。日本で当会が買い取ったもの
を寄附しましたので、この売店で購入される分の代金は、全額がダー
ウィン研究所への寄附となります。

現地に行かれる方、是非売店をのぞいてみてくださいね。
価格は日本で買った方が安いと思いますので、これから行かれる方は事
前に買って、是非飛行機内のお供にしてください♪

[JAGA事務局okuno]
(写真は現地在住のSさんが送って下さいました。Many thanks!)
  

Posted by ジョージ・フィンチ at 03:32Comments(0)お知らせ

【PNGプレスリリース】「世界で最も素晴らしい島」に

2010年08月25日

7月19日のガラパゴス国立公園(PNG)のプレスリリース、日本語訳版です。

--

「ガラパゴス諸島 “世界でもっとも素晴らしい島”に輝く」

〜2年連続でエクアドルのガラパゴス諸島が素晴らしい評価を受ける〜


島部門で、魅力的な自然・活動・観察性の存在が評価された。

 毎月4万5千人が購読する世界的な観光雑誌、「Travel and Leisure」
誌の読者が毎年行う同誌の投票(コンクール)で、ガラパゴス諸島が
“世界で最も素晴らしい島”として高く評価された。

同誌はランキングをまとめるため、地球上で最も素晴らしい場所や行き
先について、世界で最も厳しい読者の評価を取りまとめた。

 本年ガラパゴス諸島は90.25点を獲得し、カウアイ島(ハワイ)、
シクラデス島(ギリシャ)、バリ島(インドネシア)、サントリニーニ島
(ギリシャ)等を抑え、第1位に輝いた。

「ガラパゴス諸島が“世界で最も素晴らしい島”に選ばれたのは、素晴
らしい自然に出会え、訪問者の冒険心をくすぐるという特質による。」
と同誌は評している。

ガラパゴス国立公園局長エドウィン・ナウラは、「この栄誉は、エクア
ドル政府が諸島を可能な限り望ましい状態に保全するために費やしてき
た努力の再評価である。滞在中、旅行者が自然の起源や本来の諸島の生
態系に親しめるよう、諸島の観光管理の確立を模索している。」と語った。

ガラパゴス諸島は、陸上と海洋の2つの自然保護区を持っている。
ガラパゴス諸島は世界で最も保全されている島であり、保全の努力により、
95%以上の本来の生態系が維持されている。
また「新・世界の7大自然」の候補地の一つとしてもノミネートされている
(注:2011年最終結果発表)。
(訳・柴田一輝)

PR.RPU. P001.R01 - 2010-07-19 - No. 065
(ガラパゴス国立公園プレスリリース7月19日より)

  

Posted by ジョージ・フィンチ at 21:53Comments(0)最新ニュース

【PNGプレスリリース】新種のピンクイグアナ再調査

2010年08月19日

7月15日のガラパゴス国立公園(PNG)からのプレスリリース(日本語訳)です。

「イサベラ島ウォルフ火山のピンクイグアナの調査」
〜この新種のリクイグアナの生態と行動を明らかにすることを目的として〜

(写真)伊トルベルガータ大学の協力のもと、ガラパゴス国立公園によってピンクイグアナが調査されている


 ガラパゴス諸島で発見された新種のイグアナ(ピンクイグアナ)の情報収集のための調査が続けられている。現在、科学者と公園保護官18名からなるグループが、個体群の構成やサイズといった生態や行動のさらなる情報収集を目的にイサベラ島北部ウォルフ火山のピンクイグアナをモニタリングしている。
 
グループは15日間にわたり、ピンクイグアナの食性や繁殖の様子の観察・捕獲・血液サンプルの収集と全個体の個別の標識(タグ付け)を実施するため、生息域を踏査している。
採取された血液サンプルは研究室にて、遺伝的変異性や系統学、その他の観点から研究が続けられることになっている。

この種の保全が保障される措置が取られるまで、情報の蓄積が期待される。

2009年1月、遺伝子調査の結果、ウォルフ火山で発見されたピンクイグアナがこれまで知られていたものとは異なった新種であることが明らかになった。それ以降ガラパゴス国立公園局は、イタリア・ローマのTor Vergata大学の緊密な協力を得て、わずかな情報しかないながらもピンクイグアナについてさらに知るための多大な努力を費やしている。
(訳・柴田一輝)

PR.RPU. P001.R01 - 2010-07-15 - No. 062
(ガラパゴス国立公園プレスリリース7月15日より)


以前のピンクイグアナ関連のニュースはこちらをどうぞ。
新種のイグアナ発見
http://galanews.ti-da.net/e2392401.html
新種のピンクイグアナに学名
http://galanews.ti-da.net/e2560210.html
(JAGA事務局)
  

Posted by ジョージ・フィンチ at 22:37Comments(0)最新ニュース

【PNGプレスリリース】ガラパゴス諸島で船の事故

2010年08月09日

最近少々滞っていました、最新ニュースの掲載ですが、西語翻訳ボラン
ティアの方のご協力を得て、再開しました。
少し前の、PNG(=ガラパゴス国立公園)からのプレスリリース
になりますが、お伝えします。

==
「ガラパゴス諸島で船の事故」

−2010年7月1日夜、8人乗りの船が泊地イサベラ島ビジャミル港を出た
ところで事故に遭う

2010年7月1日21:00頃、船内に7名の観光客と5名のクルーを乗せ
イサベラ島の訪問を終えようとしていたルンバ号が、泊地を出るところで
事故に遭った。

海軍や国立公園局の助けもあり、他のビジャミル港の船によって乗客は
すぐに救助された。

25名以上の国立公園保護官と海兵は、事故当時キャビンで休んでいたデ
ンマーク国籍61歳男性の捜索を行った(*)。7月2日朝も国立公園局は
捜索を続け、またエル・ファロ湾に漂着した船の残骸を移動するため、
さらに多くの人員を配置した。

7月2日朝、国立公園局の小型飛行機「シー・ウルフ」が捜索を強化する
ため上空を飛んだ。

救助された他の乗客の健康状態は良好で、観光省が以後の移送のための
身分証明を取得する手続きの間、ホテルに移された。

事故当時この船舶はガラパゴス諸島訪問の旅程をほぼ終えており、また
小型であったため、流出を心配するほど多量の重油は残っていなかった。

*その後捜索の結果この男性の死亡が確認。

(訳:柴田一輝)

PR.RPU. P001.R01- - 2010-07-02 - No. 058
(ガラパゴス国立公園プレスリリース7月2日より)

  

Posted by ジョージ・フィンチ at 23:31Comments(0)最新ニュース

【最新ニュース】ガラパゴス、危機遺産リストから削除

2010年07月30日

ブラジルで開催されているユネスコの世界遺産委員会は、ガラパゴス諸
島を「危機遺産」リストから削除することを決定しました。

2007年に危機遺産リストに登録されてから3年、エクアドル政府
の保全策やその成果が一定の評価を得た形です。

2007年の危機遺産リスト登録については、以下を参照。
http://www.j-galapagos.org/info/ns/ns070626unesco.html
http://www.j-galapagos.org/info/ns/ns070627whd.html
http://www.j-galapagos.org/info/ns/ns070630cdf-whd.html


今回のガラパゴス国立公園からのプレスリリースは、以下に掲載されて
います。
http://www.galapagospark.org/boletin.php?noticia=426

この中のコメントにあるように、リストから削除されたものの、保全策
は現在進行中で、今後も強力に推し進めなければならないことに違いは
ありません。

[JAGA事務局]
  

Posted by ジョージ・フィンチ at 23:11Comments(0)最新ニュース

【お知らせ】体験学習ツアーについて

2010年06月26日

当会ウェブサイトでご案内している、第6回「ガラパゴス体験学
習ツアー」ですが、

http://www.j-galapagos.org/activities/tour/2010.html

現在定員を超えるお申し込みを頂いております。

このため、今後申し込みをされる方については、「キャンセル待ち」と
いうことになり、キャンセルが出た時点で、順番に申し込みということ
になりますので、何卒ご了承下さい。

本年も多くの方にお申し込み頂き、この場を借りてお礼申し上げます。

ボランティアの余力がありましたら、旅行記や参加者の感想等を、ウェ
ブに掲載したいと思っております。

〔事務局Tamaki.O〕
  

Posted by ジョージ・フィンチ at 01:34Comments(0)お知らせ

【最新ニュース】ジョージの故郷へゾウガメ再導入!

2010年05月14日





ガラパゴス諸島のピンタ島ゾウガメ最後の生き残りとして知られる「ロンサム・ジョージ」。
このジョージの故郷ピンタ島に、5月16日、ゾウガメが再導入されることになりました。
(ガラパゴス国立公園からのプレスリリースで発表。写真もプレスリリースより。)。

ジョージがピンタ島で見つかったのは1971年末。1972年に飼育のために、施設のあるサンタクルス島に連れてこられて以来、ピンタ島にはゾウガメは生息していませんでした。

ピンタ島でゾウガメが野生絶滅した理由は、人間が持ち込んだヤギが野生化して繁殖、ゾウガメの食料となる植物を食べたためです。当初持ち込まれた3頭のヤギは、1979年には約40,000頭にもふくれあがり、ゾウガメだけでなく多くの原生植物も失われました。

2003年にヤギの駆除が完了した直後から、島の植生は急速に回復しましたが、本来の生態系の回復には、大型草食動物であるゾウガメの存在は必要不可欠で、植物の種を分散させるためにも重要な役割を果たすことから、ゾウガメの再導入が数年前から検討されていました。

とはいえ、ジョージしかいないピンタ島亜種のゾウガメ。ジョージの子孫を残す努力は長年なされてきましたが、これまで成功していません。

今回再導入が決まったのは、39頭の、これまでサンタクルス島の保護施設で飼育されてきたゾウガメたち。どこの島・火山の出身(亜種)か分からないため自然に戻すことができず、施設で長期間飼育されていました。体重は40キロ〜100キロ、年齢は推定で30才〜70才で、再導入後に交配しないように、昨年11月にアメリカの大学の獣医師らにより不妊処置がとられたということです。

不妊処置後は、隔離して継続的にモニタリングを行い、食事では、種子を食べないよう糞を検査していました(糞によってピンタ島に他の島の種子が移入されないように)。
また、導入直前には、GPSやテレメーターなどの遠隔測定器をゾウガメに装着して、導入後に研究者らがモニタリングできるようにする予定だということです。

導入されるゾウガメは、サンタクルス島からピンタ島まで国立公園の船で移動し、その後、公園管理官らに担がれて、島の高地まで運ばれる予定です。
(※ピンタ島の面積は59平方kmで、日本だと、沖縄の久米島、東京の三宅島と同じくらいの広さです。)
高地には、ゾウガメの住みやすい環境があるとされています。

最後の生き残りとなったジョージ。そしてジョージの故郷ピンタ島。
人間により崩壊寸前だったこの島の生態系が、人間の手により修復されようとしています。
(文/訳:JAGAおくの)  

Posted by ジョージ・フィンチ at 00:36Comments(0)最新ニュース