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【最新ニュース】ガラパゴスのハ虫類に危機 研究者が警告

2009年06月24日

今月初旬に米アカデミー紀要(PNAS)に発表された論文で、
研究者らがガラパゴスのハ虫類に迫る危機について警告しています。

英リーズ大学の大学院生らが、ガラパゴスに存在する3種の蚊の
遺伝子を調べたところ、1種は、およそ20万年前からガラパゴスに
存在する蚊だということが分かりました。
(当初は3種とも外来種と思っていたそうです。)

この蚊は、black salt marsh mosquitoという蚊で、普通の蚊は
鳥類やほ乳類の血だけを吸う一方で、この蚊は、ゾウガメやイグアナ
などのハ虫類の血も吸う点が特徴だということです。大陸に比べて
鳥類・ほ乳類の絶対数が少ないため、ハ虫類の血も吸うように進化
したのではないか、とのこと。大陸の蚊から、今まさに別種として
進化しているところかもしれないということです。

近年の観光産業の発展により、大陸からの飛行機や船に伴って多くの
(外来の)蚊が諸島に侵入してきました。蚊は、西ナイル熱などの
病原菌を媒介するため、もし病原菌が諸島に広がり、この諸島固有の
蚊が菌を媒介するようになると、諸島のハ虫類の間に感染が広がる恐れ
がある、ということです。

研究者らは、ガラパゴスには近年まで人間や人間が罹る感染症が存在
しなかったため、ゾウガメなどのハ虫類は病原菌に対する防御機構
(免疫)が確立していない可能性が高い、とハ虫類の間で感染症が広
がり生息数が減少する危険を警告しています。

外来の蚊を諸島に侵入させないよう、火急の対策が求められており、
研究者らは、飛行機や船舶の外壁や内部に、殺虫剤などを塗布・
散布することを勧め、エクアドル政府も航空会社等に要請を出しま
したが、今までのところ、コスト面での壁もありこれに応えた会社
はないということです。
[事務局TO]

英国Independent on lineの記事。
「蚊によってガラパゴスの自然が変貌する」
http://www.independent.co.uk/environment/nature/mosquito-evolves-into-
threat-to-galapagos-wildlife-1694524.html

元論文(PNAS)
Natural colonization and adaptation of a mosquito species in
Galápagos and its implications for disease threats to endemic wildlife
http://www.pnas.org/content/early/2009/06/04/0901308106.abstract

Posted by ジョージ・フィンチ at 10:45│Comments(0)TrackBack(0)

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