【最新ニュース】ガラパゴス、2010年にヤギ完全撲滅へ

ジョージ・フィンチ

2008年10月22日 10:53


【最新ニュース】ガラパゴス、2010年に野生化ヤギ完全撲滅へ〜
世界の諸島で初〜

9月22日のチャールズ・ダーウィン財団からのプレスリリースか
ら抜粋です。
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ガラパゴス諸島 プエルト・アヨラ 9月22日

長年、人間により移入され野生化したヤギの甚大な被害にあってきたガ
ラパゴスですが、この度、2010年に、野生化ヤギを完全に駆除す
る見込みであることを、発表しました。チャールズ・ダーウィン財団
(CDF)、エクアドル政府およびガラパゴス国立公園(GNP)が共同で
行ってきた活動の成果です。野生化ヤギの完全駆除は、世界の諸島の中
で初めてです。

1998年から2006年まで、CDFとGNPは「イサベラ・プ
ロジェクト」を敢行しました。このプロジェクトはサンチャゴ島とイサ
ベラ島で野生化ヤギを完全駆除するもので、成功裏に終わり、生態系の
回復が達成されましたが、この後、エクアドル政府は、GEF(Global
Environmental Facility)を通じて、諸島の外来種駆除のために総額
1500万ドルのファンドを立ち上げ、世界の保全の好例となりました。

イサベラプロジェクトの成功は、諸島の脆弱な生態系の保全に、非常に
重要な成果となりました。この成功は、CDFとGNPの科学者
や職員の地道で献身的な活動により達成され、熱いチームワークにより
完成しました。現在イサベラ島では、固有の生態系の驚異的な回復が見
られます。

エクアドル政府は、GNPの活動計画に則った外来種のモニタリン
グや駆除を行い続け、外来種による被害から生態系を守ってきました。
政府の先導こそが、昨年危機遺産に登録されたガラパゴスを、元に戻す
第一歩となるでしょう。

[訳:事務局TO]

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