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[ニュース]ガラパゴスのクリーンエネルギー

2008年03月29日

[最新ニュース] ガラパゴスのクリーンエネルギー


先月末のニュースですので「最新」ではありませんが、大統領が発表し
たガラパゴスのクリーンエネルギー政策のニュースです。

参考記事
http://www2.elcomercio.com/noticiaEC.asp?id_noticia=171394&id_seccion=8
http://ipsnews.net/news.asp?idnews=41415

エクアドルのコレア大統領は、2015年までにガラパゴスでの化石
燃料によるエネルギー供給をゼロにする、と発表しました。

現在ガラパゴスでは、エネルギー供給のほとんどを大陸から運ばれてく
る化石燃料に頼っています。一部の施設や地域では、他国の企業や政府
による支援によって太陽光発電が行われていますが、人口が集中する観
光の中心地サンタクルス島や、行政の中心地サンクリストバル島の電力
供給はほとんどがディーゼル発電で、諸島内で消費される観光船や漁
船、車両の燃料も石油です。

2001年、サンクリストバル島沖で、タンカー「ジェシカ号」が座礁し、
16万ガロン(約60万リットル)以上の重油と8万ガロンのバンカー燃料
が海洋に流出、周辺海洋・沿岸生態系に大きな被害をもたらしました。
これらは諸島内で消費されるディーゼル発電や観光船燃料のためのもの
でした。

このことがきっかけとなり、カナダ、独、仏、伊、日本、ロシア、米が
エクアドル政府に協力し、国連開発計画(UNDP)と9つの世界最大
級の電力会社が「サンクリストバル島風力発電プロジェクト」を立ち上
げました。プロジェクトの責任者によると、この島(島民約6100人)の
電力の50%が、3基の風力発電機(800キロワット/基)でまかなえると
いうことです。

ガラパゴスでは、このところの観光産業の発展により、諸島内で消費さ
れる燃料や物資が急増、大陸と諸島間の船や飛行機の往来が増えたこと
で、外来種の侵入・拡散が深刻な問題となっています。ジェシカ号の例
のように、稀少な生態系に致命的な被害をもたらす事故の機会を減らす
ためにも、環境に配慮したクリーンエネルギーの活用は急務となってい
ました。

エクアドル政府は、このクリーンエネルギー化により、年間3000トンの
二酸化炭素排出量の削減を見込んでいるということです。

==
チャールズ・ダーウィン財団の運営するダーウィン研究所では、
2006年11月から太陽光発電による電気が灯っています。これは在
エクアドル日本大使館の地域支援プログラムにより実現したものです。
http://www.darwinfoundation.org/newsletter/english/archives/march07-
en-full.htm#article3
現在研究所では、電灯だけではなく、研究所における全ての電力を太陽
光発電でまかないたいということで、支援企業・団体を募っています。
[事務局TO]


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Posted by ジョージ・フィンチ at 15:20│Comments(0)最新ニュース
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