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【最新ニュース】ロンサム・ジョージの相方、交代

2011年01月23日


(写真はエスパニョラ亜種のメスガメを選ぶ職員)

【最新ニュース】ロンサム・ジョージのパートナー、交代
〜遺伝子研究により、エスパニョラ島亜種が最も近縁であることが判明〜

ガラパゴス諸島西部イサベラ島のウォルフ火山亜種のゾウガメ2頭 (♀)は、
1991年から、ピンタ島亜種最後の生き残りのオスガメ、ロンサム・ジョー
ジの繁殖パートナーとして同じ檻に入れられてきましたが、このたび、
2頭のエスパニョラ島亜種のメスガメと代わることになりました。

20年前、ジョージの子孫を残すため、ガラパゴス国立公園局(PNG)は、
ウォルフ火山から2頭のメスガメ106号と107号を連れてきて、ジョージ
の檻に入れました。この決定は当時のハ虫類研究者の助言に従ったもの
でした。当時はまだガラパゴスゾウガメの遺伝子研究はなされてなく、
ジョージ(ピンタ島亜種)に形態的に最も近いとされたウォルフ火山亜種が
選ばれたのでした。

しかし最近、エール大学の研究者らによるガラパゴスゾウガメの遺伝子
研究が終了。研究結果から、ウォルフ火山亜種は形態的には似ているも
の、同じ檻に入れられていた106号と107号は純血ではなく交雑種である
ことが判明し、ジョージのパートナーとして最も適した個体ではないこと
が分かりました。

また研究では、遺伝的にピンタ島亜種(ジョージ)と最も近縁であるの
はエスパニョラ島亜種であることが分かり、より相性が良く、ピンタ島
亜種のDNAを持つ子孫を残すためにより繁殖の可能性が高い同種が、
パートナーとして選ばれました。

これまで20年間ジョージと檻を共にした106号と107号は、ウォルフ
火山亜種とフロレアナ島亜種の交雑種(ハイブリッド)であることが
分かりました。フロレアナ島亜種は1世紀以上前にフロレアナ島から
消えた「絶滅種」とされてきたため、106号と107号は、同様に
フロレアナ島の交雑種と判明した7頭のゾウガメと共に、特別な檻に
入れられることになりました。

エスパニョラ島亜種のメスガメ2頭、7号と13号は、エスパニョラ島
ゾウガメ繁殖プログラムが始まって以来、ずっと飼育されたきた個体
です(エスパニョラ島のゾウガメは、一時期14頭まで減ってしまい、
1960年代から繁殖プロジェクトが行われてきた・訳者注)。現在既に
ジョージと共に飼育されており、この繁殖シーズンにジョージの子孫を
残すことが出来るのでは、期待されています。

繁殖期は今始まったばかりで、営巣期は6月後半に始まります。 ただし、
檻に入れられたメスガメが、これまで同じ檻に入っていたエスパニョラ島
亜種のオスガメとの卵を産むことも考えられるため、誕生する子供の
DNA検査も慎重にしなければなりません。

ロンサム・ジョージは、世界でたった1頭の、ガラパゴスゾウガメ・ピンタ島
亜種で、サンタクルス島の国立公園内(ダーウィン研究所施設内)の
「ファウスト・ジェレナ繁殖/飼育センター」で飼育されています。

PR.RPU. P001.R01- 20/01/2011 - No. 004
(ガラパゴス国立公園2011年1月20日プレスリリースより)
【最新ニュース】ロンサム・ジョージの相方、交代

〔訳・奥野玉紀〕

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Posted by ジョージ・フィンチ at 22:46│Comments(0)最新ニュース
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