< 2024年05月 >
S M T W T F S
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 15人

[質問]ガラパゴスゾウガメの生息数は?

2008年03月19日


[質問]ガラパゴスゾウガメの生息数は?

ガラパゴスゾウガメは、ガラパゴス固有のリクガメです。大きいものは
体長1.7m、体重270kgにもなり、寿命は200年とも
言われています。

諸島には現在11亜種のゾウガメが生息しており、1つの島に
1亜種が生息しています(イサベラ島・ピンタ島以外)。諸島最大の島
イサベラ島には6つの火山があり、このうち5つの火山にそれぞれ
1亜種が生息しています。※イサベラ島の面積は沖縄本島の面積の
4倍近くあります。

11亜種の中で最も生息数が多いのがイサベラ島アルセド火山の亜種で、
6300頭(2006年推定値)、逆に最も生息数が少ないのがピンタ島
亜種です。諸島全体では2万頭弱のゾウガメが生息しています。

ピンタ島には現在ゾウガメはいません。ピンタ島亜種最後の生き残りと
して知られる「ロンサム・ジョージ」は、サンタクルス島のダーウィン
研究所で飼育されています。

かつてゾウガメは、諸島内に15亜種が生息し、数十万頭が生息し
ていたと言われています。しかし1600年〜1960年の間に、
少なくとも20万頭が、人間の食料や燃料(カメ油)として持ち去
られました(ダーウィン研究所の資料参考)。

また、人間が持ち込んだヤギやブタ、ネズミ等が諸島で繁殖し、ゾウガ
メの食料である草木を食べ尽くし、ゾウガメの卵を食べてしまったため
生息数は激減、4亜種は絶滅しました。

中でもエスパニョラ島、ピンソン島の被害は甚大でしたが、ダーウィン
研究所およびガラパゴス国立公園管理局が1960年代から行ったゾ
ウガメ繁殖プログラムが功を奏し、これまで2500頭以上のゾウガ
メが自然に戻されました。

残念ながらピンタ島では、保全活動が始まったときには既にゾウガメは
絶滅したとされていましたが、1971年、奇跡的に1頭のオ
スガメが発見されました。それが「ロンサム・ジョージ」でした。

2003年、ピンタ島では野生化ヤギの駆除がようやく完了し、現在は植生
が蘇りつつあります。ダーウィン研究所では、生態系のバランスをとる
ためにも、ゾウガメの再導入を計画しているということです。

今日は余談が多くなってしまいました。[事務局TO]


同じカテゴリー(豆知識)の記事

Posted by ジョージ・フィンチ at 19:06│Comments(2)豆知識
この記事へのコメント
全然、余談じゃないですよ。

ガラパゴスゾウガメの現状を知りたいと思っている人も多いと思うので、わかりやすいQ&Aでの記事はとてもよかったです。

いつもチェックしているので、これからもガラパゴスのことを教えてください。
Posted by x-pboy at 2008年03月21日 07:40
> x-pboyさん、
コメントありがとうございます。
このように少しでもコメントいただけると大変励みになります。
今後もできるだけ多くの、そして正確なガラパゴスの情報を掲載できればと思っています。
Posted by JAGA事務局TO at 2008年04月10日 13:57
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。