【寄附】ジョージの死
2012年06月26日
2012年6月24日、ガラパゴスゾウガメ、ピンタ島亜種の最後の一頭、「ロンサム・ジョージ」が死にました。
ガラパゴスゾウガメは、現在15亜種に分類(亜種を「種」、また15亜種を14亜種、とする専門家もいます)されており、うち4亜種が絶滅、11亜種が諸島に生息していましたが、ジョージの死で、5亜種が絶滅、10亜種が生息、となりました。
1959年、チャールズ・ダーウィン財団が設立され、諸島で保全活動が始まった時、真っ先に保護の対象となったのが、ゾウガメでした。数百年に渡り、海賊船や捕鯨船の船員がゾウガメを捕獲して食料としたり、人間が放したヤギが野生化してゾウガメの食料を奪ったりして、数十万頭が姿を消したと言われていました。当時、最も絶滅に近いとされていたのが、ピンソン島亜種とエスパニョラ島亜種でした。特にエスパニョラ島亜種は、生き残りが14頭だけで、すぐにチャールズ・ダーウィン研究所に運ばれ、人工繁殖が始まりました。
そして1970年、人工孵化および飼育された5才のゾウガメが、初めて野に放たれ、ゾウガメ繁殖・野生復帰プログラムが本格的に始まりました。ジョージが見つかったのは、そんな矢先の出来事でした。ピンタ島にはもうゾウガメはいない、とされていたため、ジョージを見つけたのは、貝の専門家として調査に訪れた生物学者でした。しかもその重要性に気が付かず、翌年3月まで誰にも知らせることがなかったほどでした。
今年6月、ガラパゴス国立公園は、エスパニョラ島に放たれたゾウガメの総数が、1700頭に至った、と発表しました。14頭まで減ってしまったこの亜種は、絶滅の危機を乗り越え、自然繁殖まで行っているということです。また、ピンソン島亜種は、最新の調査から、推定生息数は500頭を超えています。しかし残念ながら、ジョージのピンタ島亜種は、絶滅してしまいました。時既に遅し。
私たち日本ガラパゴスの会(JAGA)は毎年、サンタクルス島を拠点に今も保全活動を続けているチャールズ・ダーウィン財団(研究所)に支援を行い、保全活動に協力しています。
(今年度は現在までに、2,710,013円(約33,000ドル)を支援)
今回、ジョージの死を受けて、現在も諸島の4つの島で行われているゾウガメ繁殖・野生復帰プログラムに対する寄附を募ります。
集まった寄附は、手数料を除く全額、今夏予定している「ガラパゴス体験学習ツアー」に同行するJAGAの理事が現地に直接持参し、渡します。
送金先:
【銀行】
三井住友銀行 渋谷駅前支店
口座名 特定非営利活動法人日本ガラパゴスの会
※ネット振込では、「トクヒ)ニッポンガラパゴスノカイ」
口座番号 3719220
【ゆうちょ銀行】
加入者名:日本ガラパゴスの会
口座番号:00160-3-704627
(支店名 〇一九)
ゆうちょ銀行への払込は、通信欄に「ジョージ」または「ゾウガメ」などはっきりとご記入ください。
上記銀行口座は、臨時公開口座ですので、この口座に振り込まれたものは、全てゾウガメ繁殖プログラムへの寄附とします。
寄付金の総額等のその後の情報は、このブログで追って公表いたします。
不明な点は、JAGA事務局までお問い合わせください。
http://www.j-galapagos.org/contact/
(JAGA事務局長 奥野玉紀)
Posted by ジョージ・フィンチ at 16:12│Comments(1)
│お知らせ
この記事へのコメント
へぇ~すごいなぁ~
Posted by swiss watches at 2012年08月10日 16:09
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