【保全ニュース】電池回収キャンペーン成功裏に終了
2010年11月17日
今日は、ガラパゴス地元コミュニティの話題からお伝えします。
離島であり、貴重な生態系を有するガラパゴスにとって、ゴミ処理は大
きな課題です。
これに対して、地元の高校生達が一役買ったニュースです。
彼らの活動は、単に「環境保全」に貢献するだけでなく、ガラパゴスの
未来を担う人材を育成する「環境教育」の側面もあり、有効かつ有意義
な活動です。
ソース元、および事業の主催は、当会の支援先機関、チャールズ・ダー
ウィン財団(CDF)です。
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まずは、少し前(6月9日)のCDFプレスリリースより。
電池回収キャンペーン第一弾終了。
世界環境デーを記念して、6月4日、サンタクルス市、チャールズ・
ダーウィン財団(CDF)、ガラパゴス財団共催の使用済み電池・
バッテリー回収キャンペーン第1弾が盛り上がりのうちに終了しました。
このキャンペーンの目的は、リサイクル工程に持ち込む前の、地域や
学生のコミュニティにおける電池やバッテリーの青色ゴミ箱(リサイ
クルゴミ用)への適切な分別の普及・促進です。
キャンペーンには島内の学校5校が参加し、約2,500人の学生が単3、
単4形電池、時計の電池等を収集。総計で23,000個の電池が集まりました。
最も多く集めた1位の公立ガラパゴス校はUS1,500ドル、 2位のローマ・
リンダ校はUS1,000ドル、3位のサン・フランシスコ校はUS500ドルの
賞金を獲得しました。
賞金は現金ではなく、学校の必要に応じてガラパゴス諸島の持続可能性
の基準に沿った機材や必需品が授与されます。
キャンペーンによって収集されたすべての電池は、環境基準に基づいた
処理のために本土へ送られます。
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そして、9月7日の同じくCDFプレスリリース(一部抜粋)です。
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『電池回収キャンペーンの受賞校が賞品授与』
サンタ・クルス市役所の公会堂にて、市長及びCDF技術支援統括同席の
もと、電池回収キャンペーンの第1位から第3位への賞品授与が行われました。
第1位に輝いたガラパゴス中・高校はUS$1,500相当の建築資材を受取り、
これらは学校のトイレの衛生改善に充てられるということです。
第2位のローマ・リンダ中・高校は賞品として、US$1,00相当の化学実験
器具を受け取り、第3位のサン・フランシスコ中・高校は、US$500相当を
コンピュータ室の充実に充てました。
特筆すべきは、これらの賞金が全てガラパゴス諸島の持続可能性を目的に
教育施設の充当に使用されたということです。
CDFでは、今後予定されているサンタ・クルス市役所とのキャンペーン第
2段階にも協力する予定です。
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以上、諸島の総面積の約3%にあたる「居住区」内での環境活動につい
てのニュースでした。
(翻訳:柴田一輝、写真は活動に参加した高校生ら(C)CDF)
[JAGA事務局]
Posted by ジョージ・フィンチ at 06:48│Comments(0)
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