【最新ニュースについて】気候変動と乱獲の影響で…
2009年12月04日
今日のNHKニュースはじめ、いくつかのマスコミで報道された
ニュースについて、
NHKのニュース
http://www.nhk.or.jp/news/t10014195991000.html#
47News
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120401000209.html
Extinctions on the rise in the Galapagos: fishing and global warming
devastating islands' species(英語)
http://news.mongabay.com/2009/1203-hance_galapagos.html
以下、ご参照ください。
ガラパゴスでは、数年〜数十年に一度、「エルニーニョ現象」という気
候の変化があります。
これが今回報道された「気候変動=Climate Change」を指してい
るようです。
エルニーニョが起きると、ガラパゴスでは、降水量が、例年の10
倍からひどいときは100倍ほどになります。陸上は高温多雨とな
り、植物は繁茂し、陸鳥や陸に暮らす生物たちは沢山食料を得ます。
最近では、1982〜83年、1997〜98年に非常に大きなエルニー
ニョ現象が発生しています。
一方海では、海水面の温度が著しく上がるため、ペンギンなどの海鳥の
餌となる魚類や、ウミイグアナの餌となる藻類が深いところに行ってし
まうため、これらの生物は食べ物を得られず、一部は餓死します。海
洋・沿岸生態系は、エルニーニョ現象によって、非常に大きな影響/
ダメージを受けます。
これに加えて、乱獲です。
ガラパゴスでは、1980年代後半、本土からの移民が増加し、漁民
となり、ナマコを乱獲するようになりました。多い年で1000万匹以上
のナマコが中華食材用にとられていました。保全機関や政府は漁業を禁
止しようとしましたが、漁民との間で紛争となり、決着が付かず、
現在でも、量や期間を限定して、漁が行われています。その結果、
現在では当時の100分の1以下しかとれなくなっているそうです。
今回報告された絶滅/生息数の減少の原因の可能性としては、生
態系の中の生物を大量かつ継続的にとってしまったために、生態
系のバランスが崩れ、他の種にも影響を与えている、ということが
考えられます。
現在最も絶滅が心配されている鳥類の一種に、マングローブフィンチと
いう鳥がいます。これはマングローブに営巣するフィンチですが、ナマ
コを茹でるためにこのマングローブが大量に伐採されたために、生息域
が狭くなったことが原因とも言われています。
狭い場所に固有の生物がたくさん生息しているガラパゴスでは、大きな
気候の変化や、大量の乱獲は、甚大な影響やダメージを、急速にもたら
します。
ただし、ガラパゴスで、これまで「温暖化」やその直接の影響が調査・
確認されたことはありません。現地のダーウィン研究所では、先月、
温暖化とその影響を調査するプロジェクトを立ち上げたばかりです。
絶滅/生息数の減少のはっきりした原因については、今後明らかになる
調査結果を、待ちたいと思います。
また、エルニーニョ現象に触れているこちらの記事も、参考になるかと
思います。
http://galanews.ti-da.net/e2579428.html
少しずつですが、人間により歪められた自然が元に戻る手伝いを、
現地機関と共に進めていきたいと思っています。遠い小さな国の話
ですが、今回の報告によって日本からの支援が広がればと思います。
[事務局TO]
ニュースについて、
NHKのニュース
http://www.nhk.or.jp/news/t10014195991000.html#
47News
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120401000209.html
Extinctions on the rise in the Galapagos: fishing and global warming
devastating islands' species(英語)
http://news.mongabay.com/2009/1203-hance_galapagos.html
以下、ご参照ください。
ガラパゴスでは、数年〜数十年に一度、「エルニーニョ現象」という気
候の変化があります。
これが今回報道された「気候変動=Climate Change」を指してい
るようです。
エルニーニョが起きると、ガラパゴスでは、降水量が、例年の10
倍からひどいときは100倍ほどになります。陸上は高温多雨とな
り、植物は繁茂し、陸鳥や陸に暮らす生物たちは沢山食料を得ます。
最近では、1982〜83年、1997〜98年に非常に大きなエルニー
ニョ現象が発生しています。
一方海では、海水面の温度が著しく上がるため、ペンギンなどの海鳥の
餌となる魚類や、ウミイグアナの餌となる藻類が深いところに行ってし
まうため、これらの生物は食べ物を得られず、一部は餓死します。海
洋・沿岸生態系は、エルニーニョ現象によって、非常に大きな影響/
ダメージを受けます。
これに加えて、乱獲です。
ガラパゴスでは、1980年代後半、本土からの移民が増加し、漁民
となり、ナマコを乱獲するようになりました。多い年で1000万匹以上
のナマコが中華食材用にとられていました。保全機関や政府は漁業を禁
止しようとしましたが、漁民との間で紛争となり、決着が付かず、
現在でも、量や期間を限定して、漁が行われています。その結果、
現在では当時の100分の1以下しかとれなくなっているそうです。
今回報告された絶滅/生息数の減少の原因の可能性としては、生
態系の中の生物を大量かつ継続的にとってしまったために、生態
系のバランスが崩れ、他の種にも影響を与えている、ということが
考えられます。
現在最も絶滅が心配されている鳥類の一種に、マングローブフィンチと
いう鳥がいます。これはマングローブに営巣するフィンチですが、ナマ
コを茹でるためにこのマングローブが大量に伐採されたために、生息域
が狭くなったことが原因とも言われています。
狭い場所に固有の生物がたくさん生息しているガラパゴスでは、大きな
気候の変化や、大量の乱獲は、甚大な影響やダメージを、急速にもたら
します。
ただし、ガラパゴスで、これまで「温暖化」やその直接の影響が調査・
確認されたことはありません。現地のダーウィン研究所では、先月、
温暖化とその影響を調査するプロジェクトを立ち上げたばかりです。
絶滅/生息数の減少のはっきりした原因については、今後明らかになる
調査結果を、待ちたいと思います。
また、エルニーニョ現象に触れているこちらの記事も、参考になるかと
思います。
http://galanews.ti-da.net/e2579428.html
少しずつですが、人間により歪められた自然が元に戻る手伝いを、
現地機関と共に進めていきたいと思っています。遠い小さな国の話
ですが、今回の報告によって日本からの支援が広がればと思います。
[事務局TO]
Posted by ジョージ・フィンチ at 15:30│Comments(0)
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