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【最新ニュース】ジョージの相方、3度目の産卵

2008年09月12日

【最新ニュース】ロンサムジョージの相方、3度目の産卵

7月23日の「ほっとニュース」でお伝えしたロンサムジョージの子孫
について、続報です。
http://galanews.ti-da.net/e2222176.html

8月4日、ジョージと同じ檻に入っていたもう一頭のメスガメが、8個
の卵を産卵しました。前回同様、このメスガメもイサベラ島ウォルフ火
山亜種で、ジョージ(ピンタ島亜種)と形態が似ていることから、
1993年から同じ檻に入れられ、繁殖が試みられてきました。

産卵した8個の卵のうち、5個が29.5℃、3個が
28℃のインキュベーター(孵卵器)に入れられました。

そして昨日、ガラパゴス国立公園からの知らせでは、再度の産卵が確認
された、ということです。今回(9月8日朝)見つかったの
は8月4日と同じメスの卵で、3個。2個が29.5℃、1個が28℃に
置かれました。

ガラパゴスゾウガメを含むある種のハ虫類では、性別(♂or♀)
の決定は、孵卵中の温度に依存します。ゾウガメでは、上に書きました
が、29.5℃だとメスが産まれ、28℃だとオスが産まれることが分かっ
ています。

これまで産まれたジョージの16個の卵は、10個がメスに、
6個がオスに産まれるべく、別々の孵卵器で育てられています。
保全(絶滅回避等)を考えると、性別の決定は非常に重要な要素で、
10個を、産卵するメスになるように設定しているのはそのためです。

1970年代にかけて、ハ虫類の性決定が、受精卵の孵化温度に依存して
いることが発見された後、ダーウィン研究所の研究者達は、ゾウガメの
受精卵が、何度でメスになり、オスになるのかを調べ、1980年代に
その温度をつきとめました。これはゾウガメの人工孵化・飼育プロジェ
クトにとっては大きな成果でした。

また、温度は分かっても、その温度を一定に保つ孵卵器と電力が必要で
した。当時の諸島では、安定的な電力供給が行われていませんでしたが、
幸い研究所ではその頃から自家発電で24時間電力が使えるようになり、
ゾウガメ繁殖プログラムは成功を収め、現在も続けられています。

孵化の時期は12月頃とされています。
ジョージの子供たち、楽しみですね。[事務局TO]

【写真】卵を採取中の国立公園局長(中央)とジョージ。
(ガラパゴス国立公園局提供。禁コピー・禁転載)



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Posted by ジョージ・フィンチ at 16:38│Comments(0)最新ニュース
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